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2006/11/21

富士日記/武田百合子

A024


(夫であるひとが作家ではあるけれど)
ごく普通の主婦が、日々のできごとを
夫にすすめられて日記に記録していく。

それは毎日のおかずについてだったり、日常の雑用であったり
とりたてて事件がおこるでもなく
淡々とした日々を記してゆく。
その、13年分の日記をまとめたのがこの本である。

感情を全面にだした表現があるわけでもなく
ほんとうに淡々とつづられた文章は、
しかし、作者の観察者としての才能をあぶりだしてゆく。

ありふれた日常のなかで
書き連ねられた細々としたできごとが積み重なって
生活、といよりも「生きていくこと」そのものが
にじみでてくる。

手慣れた、いわゆる上手い文章ではなく
かといって素朴な、というのも違う感じだ。
透明感、といった印象の文章で武田百合子は日々を綴る。

こんなふうに文章をかけたらなと思う。
そして日記とはおもしろいものだな、と思う。

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