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2007/05/19

ジャック・ピアソン

A094

うーん。
こんな自己満足のブログではあっても
『ジャック・ピアソン』について書くのは、ためらわれるな。
そう思うくらい、ジャック・ピアソンは
自分にとってはちょっと特別な写真家だ。

はじめてジャック・ピアソンの写真を見たのは
パルコ・ギャラリーで個展が開かれたときだった。
ずいぶん前のことだ。

なんて言えばいいのか、
生き続けていく時間のなかで
「快適なわけでもなく、かといって不快でもない」
トクベツでないふつうに過ぎていく時間の、
一瞬をすくい取っている写真だ、と思ったのである。
そして、ふつうに過ぎていく時間の、
そのなんでもない一瞬一瞬というのは
紛れもなく生きている時間であり、
「なんでもない」がゆえに
強く、生きているということがせまってくる気がしたのだ。
そしてそれは、
「なんでもない」がゆえに心もとない時間でもあり、
たとえば、旅行、それもとくに海外旅行しているときに感じる、
旅人であることの立ち位置のない不安定感のようなものを
孕んでもいるように思う。

いまにして思えば、
若かった自分が、方向の定まらない行き先に
漠然と感じていた不安のようなもの、
その「不安」を、不安ではあるが
いまの自分の有り様として、そのまま受け入れていいのだ。
そのまま受け入れるべきなのだ。
と、ジャック・ピアソンの写真をみることによって、
そのときの自分を肯定することが
できたような気がしたのかも知れない。

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