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2008/12/08

旅する力。

7s_187

旅行で訪れた外国の街角でのことだ。
信号待ちで足を止めて
何気なくそばのショウウィンドウを眺めると
そこには背の低いひとりのアシア人が写っていた。
まわりの西洋人からは
かなり浮いて見えているその人間が
ガラスに映る自分自身であることに気づくには
ちょっと間があった。
何度か来ていたその街は、わずかながら土地勘もあり
ガイドブックも持たずぶらぶら街歩きをしていて
すっかりその場にとけこんでいるつもりだった自分の、
客観的な存在というものを、見せつけられた瞬間だった。
基本的に、旅は娯楽として楽しいものだと思うけれど、
このように、普段あまり意識することのない
自分が日本というアジアの人間であることを、
好むと好まざるとにかかわらず
意識させられたり、
旅のいろいろな場面で、自分の小心さや、
情けない部分を再認識させられたりする場でもある。
それは、ちょっと辛いことでもあるけれど
自分というものの、身の丈を知り、
そんな自分を受け止めていく、
ということでもあると思うのだ。
自分は、バックパックひとつで
いろいろなところに旅するほど
根性が据わっている旅行好きではなく、
泊まる部屋はバスルーム付きじゃないとイヤだ、
などと考えるヘタレな旅行好きである。
そんな自分でも、旅そのものが好きになった、
海外に行ってみたいという好奇心が膨らんだのは
沢木耕太郎の『深夜特急』の影響が大きかったからだと思う。
「旅とは途上にあること」
そうであるとすれば、たとえいくつであっても
旅をする限り「なにか」の途上に
いつづけけられるということでもあるか。

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