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2010/04/23

「愛」という言葉を口にできなかった二人のために

7s_375

映画はあまり見ないのに
映画評のようなものを読むのはわりと好きだったりする。
他人の感想を読んで満足する前に
実際の映画を見なさいと言われそうな気もするが。
でも映画館に脚をはこぶ時間って、
けっこう取れないものですよね。
レンタルするのもなんだか面倒で。
って、どんだけ腰が重いんだか自分は。
さて、
『「愛」という言葉を口にできなかった二人のために』は
『世界は「使われなかった人生」であふれている』に続く
沢木耕太郎の映画評である。
映画評のようなものを読んでいると
『いかにも』な論調というか
「映画は好き」なんだろうけれど
なにかマニアックな匂いが強いものがあるけれど、
沢木耕太郎の映画評は、
映画の内容、すなわち主人公の人生そのもの、を
見る側の人生にかぶせて語るような感じがあり、
だから、実際にその映画を観る観ないにかかわらず、
その文章内容そのものに感動したりする。
それが、とても好きなところだ。
『深夜特急』を読んでいるときに
主人公に自分を重ねて旅をする気分であるのと同じように、
映画を観ている沢木耕太郎に重ねて、
自分でもその映画を観ているような感じで
あるのかもしれない。
とりもなおさず、それは読み物としての
完成度の高さ故、なのだろうけれど。
とは言いつつ、
映画を観に行きたくはなるな、やっぱり。
いい映画評とはそういうものでもある、はずである。

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コメント

沢木耕太郎さんは山野井泰史氏の生き方に傾倒していた時期に、「凍」に出会ったのが最初です。少し遅いですね。

最近は古い本を引っ張り出して読み返す、
のがブームでした。
サリンジャーとか。

「「愛」という…」、読んでみようと思います。

映画館という空間は好きなのですが、
もっぱら宅配DVDな日々です。
今は(こちらも古い)黒澤ブーム。

沢木耕太郎の文章を読むと、
文章は、まずは誰が読んでもわかる表現、それが基本でなければ、なんて思ったりします。
へんにいじらない「素直な」文が書けるといいなあ、と、いつも思うんですが。
難しいですね…。

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