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2011/10/11

グアテマラの弟。

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たまに通る道沿いに
ちょっと古びたマンションがあって、
名前をパラガイハイツというのだ。

通るたびに、パラガイとはなんぞや、と
気になっていたのだが、
ある日ふと気がつくと、
エントランスにあるプレートにParaguayとあり
やっとパラガイ=パラグアイであることに
気がついたのである。

それにしても、なんでマンションの名前に
パラグアイなどという地名、それも
一般的にはマイナーな国の名前などをつけたのか
ものすごく気になるのだった。
かつて代々木にワシントンハイツがあったように、
なにか歴史の一端を感じさせる由来がありそうではないか。
パラグアイではなく、パラガイという表現といい。

ま、実際のところはわからないが
ちょっとしたロマンを感じるわけである。

で、グアテマラの弟。

なんだか純文学の、
南米の小説っぽい、と
いえなくもないこの本のタイトルであるが、
これは、内容をそのままストレートに表現しているだけで
いたって素直な題名なのである。

女優の片桐はいりが、南米のグアテマラで生活する弟を
訪ねる旅行エッセイであるこの本は、
旅のエッセイであるとともに、
その旅をすることになった背景を語ることで
家族というものを語るエッセイにもなっており、
物見遊山的な旅エッセイより
もう少ししっとりした、
読み応えのある本になっている。
片桐はいりの本は、これが2冊めであるが、
なんというか、たぶん本人の人柄がでているのだと思うが
端正という表現がはまるような文章で
読んでいて気持ちがよく、
なかなかにいいのであった。

ちなみに本の装丁も、
ちょっとガーリーではあるが
端正な佇まいが心地よい。


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2010/11/17

護符のような。

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京都に二日ほど。
何度か訪れたことのある京都だが
夏のことが多く、
この季節は始めてだ。
紅葉にはまだ早いが、秋のシンとした空気の京都は
なかなかいい雰囲気であった。
京都三名閣とか言うらしいが、
今回は、金閣・銀閣・飛雲閣などを。
THE京都観光。
金閣だけは遠い昔、修学旅行の際に観たはずだが、
なにも覚えておらんで。
さて寺社仏閣巡りも
なにかしらの料金を払うわけで、
拝観の充実度に比例して
高くかんじることもあれば、
こんなもんだねと思うこともあるわけだ。
金閣や銀閣は
拝観券が護符のようなものになっている。
『開運招福』『家内安全』で『御守護』とあるそれは、
ようなもの、ではなく護符そのものなのか。
そのへんがよく分からないんだが、
素直にありがたい感じがあり、
へなっとした印刷の拝観券にくらべたら、
とっても得したような気分にも
なれるというもんだ。
評価してもいいぞ。
いや金閣・銀閣は
そんな評価ありがたくもないだろうが。
でも自分が外人観光客だったら、
かなりうれしい拝観券だと思うんだがな。
『ワーオ』とか言いそう。
言わんか、そんなこと。


2010/10/29

ヴィム・ヴェンダース EINMAL。

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『パリ、テキサス』をはじめて観たときは、
20代の前半だった。
若いせいか、または個人的な資質の問題か、
なんというか、感情というものの巾に対する理解がうすく、
悲しいだとか、楽しいだとか、苦しいだとかいう
単純な感情の狭間、または複合したような
複雑な感情、というものが
あまりよくわからなかった気がする。
なんとなく、
こころのなかにわだかまったそんな感情の存在には
気がつきつつも、それを持て余すというか、
扱いかねるような感じでもあったか。
身もふたもない言い方をすれば
「子供」だったということかもしれない。
それでも『パリ、テキサス』に強い印象をうけ、
監督のヴィム・ベンダースの写真集など
買ったりしたのだろう。
『パリ、テキサス』は、
いわゆるロード・ムービーであるが
この『EINMAL』も大量の写真が淡々と続き
ロード・ムービーのようでもある。
なぜかロード・ムービーというものには、
若い頃の自分が持て余したような複雑な情感が
あふれている。
それは、旅というものが
人の生きて行く時間、人生、そのものだからなのか。
ひさしぶりに、この『EINMAL』を開いていたら
また『パリ、テキサス』が観たくなった。
この年齢で、見直すと
ライ・クーダーの音楽も
ストレートにこころに響くだろうか。

2010/07/05

BODYSHOPのDM。

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20代の後半、一度だけイギリスに旅行したことがある。
ロンドンからペンザンスというイギリス最西端の街にいったり、
地方の街を何カ所か巡る旅だった。
そういう地方の街では、やはりB&Bに泊まるべきだろうと、
それぞれの都市に到着すると、
地図を片手にえっちらおっちら、宿探しをしたもんだが
やっぱり若かったからできた旅である。
そういう疲れることはいまは嫌だな、
楽して旅したいと思う。
まあ、B&Bという庶民的な宿にとまる面白さはあったが、
共同トイレ・バスというのはやはり落ち着かないものである。
トイレはゆっくり入りたいタイプなもので。
そういえばペンザンスのB&Bでトイレに入っていたら
鍵をかけ忘れて、西洋人の男の子にドアを開けられたんだった。
便器に座る東洋人を見て、口をあんぐりさせた男の子。
いやあ、男の子に悪い事したな。
まさかトラウマなどになってませんよね。
そして、旅の最後のロンドンで、
お土産を探していたときに初めてはいったのが
BODYSHOPである。
そのころはまだ日本には出店しておらず、
こういったトイレタリー専門店そのものが
ほとんどない時代であったので
もの珍しさもあり、こまごまと買物をしたのだった。
そんなBODYSHOPのDMが先日届いたのだが、
コミュニティートレードをテーマにした写真が使われていた。
アフリカの民族衣装を着た女性たちの写真なのだが
くっきりした青空と、黒い肌と
カラフルな民族衣装が、
なんとも夏らしく、元気のでる写真なので机に飾ってある。
蒸し暑い日々が続くけれど、
それでも夏は待遠しいのである。

2010/06/15

犬が星見たーロシア旅行(単行本)。

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武田百合子の「犬が星見た」については
以前にも書いたことがある。
何故に2回めなのかといえば、
先日、単行本を買い直したからである。
この本は20代の頃文庫で初めて読んだのだが
そのときには今ほど強い印象を受けたわけでもなく
本棚のスミにしまっておいて、
(たぶんブックオフ行きのなかに紛れ込んだ)
気がついたら無くなっていた。
それからけっこうな年月がたち
「冨士日記」を読んでから、
武田百合子という文章家に惹かれるようになり、
「犬が星みた」を読み直したくて
ふたたび文庫本を買ったのだった。
だから家には文庫版が1冊あるのだが、
去年くらいか、お気に入りの古本屋をぶらついているときに
この本の単行本を見つけたのである。
そして、よく考えればあたりまえなんだが
単行本の存在が新鮮で、
無性にその単行本が欲しくなったのである。
でも、古本とはいえ、たぶん絶版になっていることと、
状態がいいものだったので、だいぶ高かったのだ。
だからその場ではあきらめたのだったが、
このところ旅情モードに入っているので、
ふと先日その本のことを思い出し、
amazonで検索してみた。
そしたら1000円程度のものがあったので
即購入したわけであった。
自分は本のムシというような読書好きではないし、
なんでこんなに「単行本」が欲しくなったのか
よくわからないのだが、
この「犬が星見た」は、
この先何度も読み直すような気がしたのである。
だから手元に、本としての存在感がある単行本を
置いておきたかったのかもしれない。
でも、新本だったらわざわざ買わなかっただろうな。
昭和の時代のロシアの匂いを
濃厚にただよわせるカバーデザインと
モノとしての古書の存在感に
たまらないノスタルジーを感じたから、かもしれない。
そんなわけで、いままた読み直しているのだが
どういうんだろう、
生命感、でも若々しい生命感ではなくて
限りあるということを知った者の生命感、
のようなものが
旅という限定された時間のなかに漂うのである。
限りはあるということ、
それは寂しいけれど悲しくない。
なんだか、
そんなことを思ったりして。

2009/10/22

ルルドの泉@TOKYO。

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先日、知人の結婚式があり、
丹下健三の設計で有名な、
東京カテドラル聖マリア大聖堂にいってきたのである。
当日、教会の入り口から聖堂のほうへ歩いていくと
駐車場の奥に、なんだか見覚えのある風景が。
洞窟のようなものがあり、
その右手上にはマリア像がたっている。
それはまさに「ルルドの泉」。
なぜここに、と思ったのだが、
考えてみればカトリック教会なので
とくに不思議はないわけである。
ルルドとは、フランスにあるカトリックの有名な巡礼地で、
150年ほど前、ベルナデッタという少女の前に
聖母マリアがあらわれるという奇跡があり、
それ以来ルルドは、全世界から多くの信徒が訪ずれる
巡礼地になっているのである。
何年か前にフランスに旅行した際、
ツレがルルドに行ってみたいというので、
二日ほど滞在したことがあった。
あ、そんなところまで行っといてなんだが
ツレも自分も別にキリスト教徒ではない。
ツレなどはお寺の娘でさえある。
単純な興味、観光である。
そのルルドで湧く泉には治癒効果があると言われ
様々な人が奇跡を信じてやってくる。
それで、東京カテドラルのルルドを見て
懐かしい感じがしたのであった。
おじいさんが熱心にお祈りしていたので
遠くから写真だけ撮ってきた。
さて、丹下健三の設計の
モダンな聖マリア大聖堂のだが、
教会建築はクラシックなほうが好みなのだけれど
1964年に建てられた建物は、
古色がついて質の良いヴィンテージマンションのよう。
たいへんにいい雰囲気であった。
あ、宗教施設に対して、
ちょっと失礼な物言いか。

2009/09/30

黄昏時の、逗子の海岸。

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逗子の知人宅に遊びにいって、
昼間からワインでいい気分になっていた先週末。
お昼ご飯会であったのに、あっという間に夕方である。
重い腰をあげ、逗子であるからには海を見て帰らねばと、
みんなして海岸を散歩してから駅に向かうことにした。
久しぶりに見た海。
海の近くに住むってどんな感じなんだろう、
こんなところに住めたらいいなあ、
きっと散歩が楽しいんだろうななどと思いつつ、
自分にはここから東京まで毎日通う気力など、
体中探しても見つかるはずはないので、
あこがれはあこがれのまま、とっておこうと。
海が見たくなったら、また呼んでもらえばいいわけだし。
なんて。ハタ迷惑な発想である。
そんなバカっ話をしながら駅への道をいくと
こじんまりとした、でも活気のある商店街もあって
逗子はとても住みやすそうな街なのであった。
ああ、定年後とか移り住むというのも…、などど
また妄想がすこしふくらんだ。
その際には、是非なぎさボーイズに入れていただき、
フラを踊りたいものだ。
ダンスはけっこう得意。

2009/08/27

キーホルダー、その2。

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フニクリフニクラ、フニクリフニクラ。
フニクリフニクラは
テクマクマヤコンに似ているな。
そんなことはどうでもいいか。
なぜフニクリかといえば、
ナポリのキーホルダーなので。
こういう観光地のお土産グッズは好きだ。
安っぽいのもいいもんだが、
土産物なのに、しっかりしたつくりなのも
時にはいいもんである。
このキーホルダーがそのタイプで、
ナポリのお土産なのに、しっかりしたつくりである。
「なのに」って、それはナポリに失礼か。
地名のはいっているところなんか
典型的な土産物パターンなんだけれど、
やけに洗練されているのである。
エメラルドグリーンの発色がきれいで
ゴールドのエンボス文字との組み合わせも
イタリア貴族の紋章につながるテイスト感である。
って、イタリア貴族の紋章なんて
よく知らないのだが。
でもなあ、このエメラルドの色が
南イタリアの空と海を連想させるのは確かで、
まだいったことのない地への憧憬を
かりたてるのである。
イタリアはローマとフィレンツェしか行ったことがないけれど、
ナポリ、行きたいもんである。
フニクリフニクラを歌いながらベスビオ火山に登り
ポンペイの遺跡を見学。
もちろん青の洞窟もはずせないわけだ。
アマルフィへも足を延ばしたいところだが
映画のせいでミーハーみたいでちょっと、という感じか。
でも現地でサラ・ブライトン聴いたら
ちょっと感動するかもな。

2009/08/11

ネコの置物。

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先日ニュースを見ていたら、
オーストラリア政府がエアーズロックへの登山を
禁止する方向で検討しはじめ、
早ければ2011年10月には全面禁止になるということを伝えていた。
もう10何年前の話だが、
会社の旅行でオーストラリアに行ったことがある。
途中二日ほど自由行動の日があり、
10人ほどのグループでシドニーからエアーズロックまで
足を延ばすことにした。
当然エアーズロック観光が目的だったのだが、
当時ガイドブックにはそれほど詳しい情報もなく、
登山などとおおげさなものとは思わず、
観光客ならだれでも登るような程度のものだと思っていた。
がしかし。
実際エアーズロックを目の前にすると、
その巨大さと
斜面の急さ加減に足がすくむ感じなのだった。
のぼり始めたらやっぱりかなりハードで、
へたれが多かったそのグループは
行程の半分も行かないうちに
半数以上がギブアップしそうだった。
なので、とりあえず健脚な3名が先にいくことにし、
残りは、休憩後無理そうだったら、そのまま登山口に戻ることにした。
自分は日頃運動はしているほうだったので
いちおう健脚組として登り続けたのであった。
頂上までは1時間半はかかったような気がするが
頂上から見渡す風景は、その大変さを補ってあまりあるものだった。
3名で感激に浸りつつ頂上付近を散策してどれくらいたったか、
ふと登山道のほうを見ると、
日本人グループが手をふりながら
やってくるではないか。
へたれはへたれなりにガッツをだして
頑張って全員でのぼってきたのである。
なんだかそれは無性にうれしい瞬間でもあったな。
エアーズロックは本来アボリジニ族の聖地だそうだから
登山禁止はやむを得ないと思いつつ、
自分は行く事ができて幸運だったなとも思うのであった。

で、ネコの置物は…という話であるが、
エアーズロックとはあまり関係がない。
シドニーのどっかのお土産屋で買ったものである。
でもそのオーストラリア旅行=エアーズロック観光のようなものなので
旅全体の思い出の品でもあるのであった。
かたっぽ落として耳がかけている、
石でできているネコである。

2009/05/22

屏風、のようなもの。

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うちのツレは映画の「ダビンチ・コード」が好きなのだが
ラングドン教授役がトム・ハンクスなことが気に入らないのである。
トム・ハンクスの役者としての力量は置いておいて
彼がヒーローを演じることについては
自分もすこし違和感はあるがな。
いずれにせよ、大きなお世話的な話である。
さて、この映画のシリーズ第二弾である
「天使と悪魔」がもう少しで公開される。
ローマとバチカンが舞台なのだと思うが
自分たちが何年か前にイタリアに旅行したときには
とうぜんバチカンへも行ったわけで
実際にいったことのあるところが舞台だと
より面白いんだろうな。
映画、観に行こうかな。
さてバチカンといえばサン・ピエトロ大聖堂だが、
聖堂の真上に屋上のようなスペースがあって
有料だが上れるようになっている。
エレーベーターもあるのだ。
ま、ちょっと興ざめと言えなくもないのだが、
階段で上るのもねえ。
その屋上からは確かサン・ピエトロ広場が見下ろせて
なかなか気持ちのいい場所だった。
そして屋上の片隅にかわいい小屋のようなものが建っており
そこで様々なキリスト教関連商品が売られているのである。
素朴な木製のクロスとか、
ミーハーなキリスト教グッズ好きの琴線にふれるものもたくさんあって
楽しくお買い物をさせていただいたものだ。
観光客の相手をするのがシスターたちだからか、
にぎやかながらも、穏やかな空気が漂っていたことが印象的だった。
さて、この写真の衝立というか屏風のようなものだが、
そのサン・ピエトロの売店で買ったもの、ではなく、
たぶん東京で買ったものだと思う。
でもmade in Italyのシールが貼ってあるので
同じようなものはそこでも売っていただろうけど。
左右の扉をひらくと聖母マリアの絵がでてきて
扉の裏側にはそれぞれ天使の絵が貼ってある。
本体は木製で、手彩色してあるのだった。
素朴でさ、こういうのはやっぱり好きだなあ、
という話である。

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